10月〜11月・晩秋に使える季節のことば
今回は10月中旬〜11月上旬、
金木犀の香りも漂い始め、冬の気配を感じる日もでてくるようなこの時期に、銘にできる言葉を集めてみました。
(二十四節気では「寒露」「霜降」のころ)
みのり:秋の季語
実が熟す時期。
稲が黄金色に実ってきた姿や農作物の収穫など、秋は実りの季節。
団栗(どんぐり):秋の季語
団栗をはじめとした木の実が落ちる音は、「木の実時雨」と呼ばれる。
朝露(あさつゆ):秋の季語
昼と夜の温度差が大きく、天気のよい日は特に露がよく降りる。
また、朝日に輝く草の葉に降りた露を横目に席入りするのも、朝茶事の風情。
夜間に降りる露「夜露(よつゆ)」や「秋露(あきつゆ)」も秋の季語。
秋の色(あきのいろ):秋の季語
秋の景色、秋の気分、秋の気配。
紅葉についていうことも多く、古歌にも紅葉の意味で秋の色と詠んだものも多い。
星月夜(ほしづきよ・ほしづくよ):秋の季語
月は出ていないが、星の光で月が出ているように明るい夜。星明かりの夜。
秋夜は空気が冴え、空が澄んでいるので、群星が輝くと月に照らし出されているように明るい。
他にも、山紅葉・紅葉狩り・秋時雨 など
茶杓とは?
茶杓とは茶道で使う道具。
茶器に入ったお茶をすくって、お茶碗に移すときに使います。
お茶道具には、お茶碗や茶杓などに銘がついてるものがあります。
お茶会などで使われる道具には大体銘がついています。
作者の想いだったり、道具の形に由来していたり、季節のものだったり。
お稽古では、銘を自分で考えてつけます。
これは季語や和歌に歌われるような言葉や、
禅語を覚えるための良い練習になります。
季節のことばについて参考にしている書籍
季節のことばについては、以下の書籍を参考にしています。
さまざまな季語の本がありますが、「二十四節気と七十二候の季節手帳」は、きれいなイラストと、書かれていることばの解説が丁寧なので好きな本です。
「茶の湯の銘 大百科」はその名の通り、百科事典としてお茶をしている人なら手元に置いておくと参考になる書籍です。
五十音順、月別、道具別、四季別と、銘の引き方も多く、ぱらぱら見ているだけでも美しい日本語を知れて勉強になります。
高価ですが、それだけ本当に多くのことばが載っているのでおすすめです。