茶杓の銘:7月中旬〜8月上旬・晩夏(小暑・大暑のころ)

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【晩夏】7月中旬〜8月上旬につかえる茶杓の銘(季節のことば)

今回は7月中旬〜8月の晩夏、夏の盛り、
旧暦では夏の終わりとされるこの時期に、銘にできる言葉を集めてみました。

(二十四節気では「小暑」「大暑」のころ)

涼風(すずかぜ・りょうふう):夏の季語

夏の終わりに吹く、秋の訪れを感じさせる涼しい風。秋涼し。

蓮華・蓮花(れんげ):夏の季語

ハスの花。アジアの多くの国々で国花とされ、尊ばれている水生植物。
朝早く開花し、午後三時には閉じるため、早朝、蓮を鑑賞することを「蓮見」という。
白蓮(びゃくれん)、蓮池(はすいけ)、蓮の葉なども。

納涼(のうりょう・すずみ):夏の季語

涼み舟、磯涼み、門涼み、橋涼みなど、夏に風がくるところで涼を求めること。
夕方に涼むことを「夕涼み」

赤富士(あかふじ):夏の季語

太陽の光を受けて、暗赤色に色づいてみえる富士山。
晩夏から初秋の早朝に見えることが多く、葛飾北斎の「富嶽三十六景」の一つとしても有名。

秋の隣り(あきのとなり):夏の季語

夏の終わりかけ、秋も間もない時季に使われる。
秋隣り(あきとなり)ともいう。

他にも、夏霞・氷室・桐の花・揚羽蝶 など

茶杓とは?

茶杓とは茶道で使う道具。茶器に入ったお茶をすくって、お茶碗に移すときに使います。

お茶道具には、お茶碗や茶杓などに銘がついてるものがあります。
お茶会などで使われる道具には大体銘がついています。
作者の想いだったり、道具の形に由来していたり、季節のものだったり。

お稽古では、銘を自分で考えてつけます。
これは季語や和歌に歌われるような言葉や、禅語を覚えるための良い練習になります。

季節のことばを学べるおすすめの

季節のことばについては、以下の書籍を参考にしています。
さまざまな本をみてみましたが、雰囲気と情報量でこの2冊をメインにしています。

数多くの季語の本がありますが、「二十四節気と七十二候の季節手帳」はきれいなイラストと、書かれていることばの解説が丁寧なので好きな本です。

「茶の湯の銘 大百科」はその名の通り、百科事典としてお茶をしている人なら手元に置いておくと参考になる書籍。
五十音順、月別、道具別、四季別と、銘の引き方も多く、ぱらぱら見ているだけでも美しい日本語を知れて勉強になります。

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