12月中旬〜1月上旬に使える季節のことば
今回は12月中旬~1月上旬、
寒さも増し、冬が極まるとされるこの時期に銘にできる言葉を集めてみました。
(二十四節気では「大雪」「冬至」のころ)
歳暮(せいぼ):冬の季語
もともと年の暮れという意味の言葉。
この時期に、一年の感謝の品を贈ることを「歳暮の礼」「歳暮祝」といいました。
これが略されて現在のお歳暮に。
年の暮・年の瀬・年忘れ・年の内など、
一年の終わりに使う言葉もこの時期に使うことができます。
冬木立(ふゆこだち):冬の季語
冬の木々が群れ立つさまを冬木立といいます。
落葉した寒々とした裸木に北風、寒風が吹く、
その立ち並ぶさまはいかにも寂しく、凄愴な感じがします。
初氷(はつこおり):冬の季語
寒さが厳しくなり、その年初めて池や川、水たまりなどに薄氷が張ること。
その冬最初に降りた霜を「初霜(はつしも)」その年初めて降る雪を「初雪(はつゆき)」
と言い、両方とも冬の季語。
福寿草(ふくじゅそう):冬の季語
キンポウゲ科の多年草。
冬の終わり頃から短い茎を伸ばして葉より先に黄金色の明るい花が咲き出ます。
その名前が縁起が良いので江戸時代から正月の床飾りとして用いられています。
新年を祝う花として、元旦草とも。
初春(はつはる):冬の季語
春のはじめ。新春。新年のこと。
元旦の初日の出のことを「初日(はつひ)」元日に見る夢を「初夢(はつゆめ)」
と言い、両方とも冬の季語。
他にも、神楽・雪丸げ・聖夜・ 富正月 など
茶杓とは?
茶杓とは茶道で使う道具。茶器に入ったお茶をすくって、お茶碗に移すときに使います。
お茶道具には、お茶碗や茶杓などに銘がついてるものがあります。
お茶会などで使われる道具には大体銘がついています。
作者の想いだったり、道具の形に由来していたり、季節のものだったり。
お稽古では、銘を自分で考えてつけます。
これは季語や和歌に歌われるような言葉や、禅語を覚えるための良い練習になります。
季節のことば・季語などの参考書籍
季節のことばについては、以下の書籍を参考にしています。
さまざまな季語の本がありますが、「二十四節気と七十二候の季節手帳」は、きれいなイラストと、書かれていることばの解説が丁寧なので好きな本です。
「茶の湯の銘 大百科」はその名の通り、百科事典としてお茶をしている人なら手元に置いておくと参考になる書籍です。
五十音順、月別、道具別、四季別と、銘の引き方も多く、ぱらぱら見ているだけでも美しい日本語を知れて勉強になります。
高価ですが、それだけ本当にたくさんのことばが載っているのでおすすめです。