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赤い実がかわいい千両
お正月によく見かける「千両」について紹介します。
いけばなでもお正月飾りなどにはよく使う、この時期に人気の植物です。
赤い実がかわいく、少し添えるだけでも華やかな雰囲気になります。
千両について
「千両」は日本に古くからある低木植物。
おめでたい植物としてお正月花やお飾りになくてはならない存在の赤い実です。
同じように赤い実をつける「万両」や「南天」と結実時期は一緒。
それぞれ、実の付け方で見分けられます。
万両は葉の下に、南天はブドウの房のように、千両は葉の上に赤い実をつけます。
日本では南関東・東海地方〜九州地方など比較的あたたかいところに自生しているので、少し寒さに弱いです。葉が多すぎると水落ちしてしまうので、整理して使うのもポイント。
センリョウには、和の花材や冬の花材を組み合わせるとしっくりきます。
実が黄色いものは「キミノセンリョウ(黄実の千両)」と呼ばれます。
千両の名前の由来
名前の由来は、赤い実の美しさが目を引くため「百両にも勝る」といわれて、この名がついたそうです。
そのため「富貴」や「富」といった花言葉があります。
漢字では千両と書くため、名前もおめでたく、縁起が良いです。
また、たわわに実がつくことからも縁起物とされています。
千両の花言葉
富貴 |
富 |
恵まれた才能 |
赤い実の美しさが百両にもまさるといわれ、花言葉にも「富貴」「富」など、それにふさわしいものがついています。
千両(Sarcandra glabra)
植物分類 | センリョウ科 センリョウ属 |
原産地 | 日本、朝鮮半島南部、台湾、中国、インド、マレーシア |
別名 | 草珊瑚(クササンゴ) |
英名 | Sarcandra glabra |
出回り時期 | 冬(主に12月) |
開花時期 | 7~8月頃 |
結実時期 | 冬(12月~翌1月) |
花色 | 白 |