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10月(晩秋)につかえる茶杓の銘
この記事では、10月、朝や夜は肌寒くなり、いよいよ本格的に秋本番となるこの時期、銘にできる言葉を集めてみました。
(二十四節気では「寒露」「霜降」のころ)
暮の秋:
晩秋、秋も終わり近いころのことを言う。
似ている「秋の暮」というのは、秋の夕暮れのことで、意味が違うそう。
時雨、秋時雨(しぐれ、あきしぐれ):
秋の終わりから冬の初めに、降ったりやんだりする雨のこと。
秋風:
秋に吹く風。他に金風(きんぷう)・西風(せいふう)とも。
武蔵野:
「どこまでも続く原野」「月の名所」としてさまざまな文学作品に登場する。
萩は武蔵野の原野を象徴する植物のひとつであったようです。
嵐山・嵯峨野:
紅葉の美しい10月11月は紅葉の名所の名前も茶杓の銘に。
他にも、夜長・秋の里・錦秋・秋まつりなど
茶杓とは?
茶杓とは茶道で使う道具。茶器に入ったお茶をすくって、お抹茶碗に移すときに使います。
茶道の稽古では、茶杓に季節の銘を自分で考えてつけます。
これは、季語や和歌に歌われるような言葉、禅語を覚えるための良い練習です。
季節のことばを学ぶおすすめの書籍
本記事内で紹介している季節のことばなどについては、以下の書籍やWikipediaなどを参考にしています。
さまざまな季語の本がありますが、「二十四節気と七十二候の季節手帳」は、きれいなイラストと、書かれていることばの解説が丁寧なので好きな本です。
「茶の湯の銘 大百科」はその名の通り、百科事典としてお茶をしている人なら手元に置いておくと参考になる書籍です。
五十音順、月別、道具別、四季別と、銘の引き方も多く、ぱらぱら見ているだけでも美しい日本語を知れて勉強になります。
高価ですが、それだけ本当にたくさんのことばが載っているのでおすすめです。